ハーディングフェーレ・デュオライブ詳細 〜 9/13,15 Ljøsリョース コンサート

北欧音楽家の野間友貴さんとの2台のハーディングフェーレで演奏するLjøsリョースのコンサートを約1年ぶりに開催します!ハーディングフェーレは元々1台でも重音で演奏する楽器なので、2台になると華やかになりますが、野間さんとのデュオでは単に重音の華やかさだけでなく、種々多様なニュアンスと工夫がプラスされています!是非この機会にお楽しみください。

夏の終わりに聴くノルウェー音楽

日時:2025.09.13 Sat  15:40開場 16:00開演 (18:00終演予定)

場所:Studio Timeblue(大阪市北区天神橋筋6丁目2-3、大阪メトロ天神橋筋6丁目12番出口から徒歩2分)

料金:¥3,500

ご予約は以下のQRコード先 もしくは お問い合わせから

今回は、9月15日にも近江八幡のカフェ、オッタさんでも公演予定です。お近くの方は是非こちらにもお越しください。

ハーディングフェーレの響き: コンサートの振り返り

あっという間に5月になりました!今日から始まる4連休中にあちこちで北欧関連イベントもあり、忙しくなる前に滑り込みで報告します。

2月から始まったコンサートシリーズ、「ハーディングフェーレの響き」は2回が終了しました。第1回はソロ、第2回はカンテレの久米ちなみさんとの共演でした。

各回、新しい曲を覚えたりできていて、私としても充実したコンサートになっています。特に2回目はカンテレとの共演は久しぶりであったこと、以前とは違った視点から音色を感じ取り組めたこと、ソロの部分でもこれまで得意だったダンス曲だけでなく歌の曲を弾いてみたり、これまで苦手意識が強かった領域にも挑戦できて個人的に色々と学びがありました。カンテレのちなみさんは演奏だけでなくお話も上手!お客様にも好評でした。また機会があれば次回開催したいところです。

さて、そして次回のハーディングフェーレの響きvol3は、スウェーデンのニッケルハルパの本田倫子さんと共演します。これまではお互いに弾けそうな曲を選んでいましたが、(ま、当然ではありますが)今回は私もニッケルハルパの世界をもう少し探究したいと思っています。新曲もありますのでお楽しみに!

ハーディングフェーレの響きvol3 ご予約はこちらから

それでは、良いゴールデンウィークを!

Ljøs リョース コンサート

明日は、久しぶりに大阪・天神橋筋6丁目のstudio Timeblueでライブです。

野間さんとの2本のハーディングフェーレの演奏は昨年くらいから準備を初めていて、今年年初に1度演奏しました。今月はこのデュオで金沢でも演奏してきたところです。

ハーディングフェーレは元々ソロの楽器ですが、ソロでも「オーケストラを聞くみたいに」複数の音を同時に出すスタイルが現在では主流です。共鳴弦の効果もあいまって独特な響きに包まれます。そして2本になるとさらに響きが広がり、華やかな音世界になります。レパートリーは基本的には伝統曲を選んでいますが、野間さんが色々と動きのあるセカンドパートを弾いてくれていて、曲に広がりを持たせています。

直前の案内になってしまいましたが、お時間おありの方、ぜひお越しください。

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10月20日(日)
北欧民俗楽器ハーディングフェーレデュオ「リョース」コンサート”Ljøs på blå”

伝統楽器ハーディングフェーレの旋律と共鳴しあう数々の弦が空気を光で満たしていく
寒い冬には暖かな光のように、明るい夏には楽しげな夕暮れのように

日程|2024年10月20日(日)
時間|open13:40 start14:00 
料金|¥3,500
出演|樫原聡子:ハーディングフェーレ
   野間友貴:ハーディングフェーレ
会場|studio timeblue 2階
(大阪市北区天神橋筋6丁目2−3)
要予約|nklang2019@gmail.comまで

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自然の音をきく

半年ぶりの投稿です。

今年は、冬と夏と2回ノルウェーに行くことができました。5年ぶりの知り合い、友達との再会はとても嬉しいものでコロナ後やっとノルウェーモードになれました。ノルウェーにいる間からいつしか疎遠になってしまった知り合いともバッタリ再会しました。今まで、私の中の記憶では、28歳の時の記憶しかなかったのに「40歳になった」と聞かされ、ショックを受けたのでした。時が経つのは早いものです。ここ数年は大御所連中の訃報も次々と入ってきています。その中で、友人たちがバリバリ活躍していたり、以前と変わらずこの音楽文化に従事している姿は大きな励みです。

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私は、日本でも都市部近辺に住んでいるので、日常的に様々な音に囲まれていると感じます。多くは人工的な音で私はそういう音の多い環境が苦手です。ノルウェーにいた時は、自然の中に一人でただ座り、自然の音を聞いて時間を過ごすことが多かったと思います。ノルウェーの音楽には自然の音から着想を得て作られたものが多いのです。

電車の中からで自然の音はありませんが…

夏休みに久々に動画を撮りました。自然の音からできた曲かどうかはわかりませんが、私にとっては夜明け前の音。あまり弾かれることのない珍しい曲です。

2月コンサート情報 (E.Grieg関連コンサート)

先日のハーディングフェーレイベントにお越しいただいた皆様、ありがとうございました。ハーディングフェーレの曲ばかり、を、2台で弾く、たっぷりした響きのコンサートでした。初めて聴いていただく方にもご好評いただいたようで、私自身も大変楽しみしました。

さて、2月はエドヴァルド・グリーグに関するコンサートとイベントを予定しています。

大阪では2月25日に日本・グリーグ協会関西支部主催公演「北欧の詩人エドヴァルド・グリーグ 魅惑の愛と踊り」に出演します。

グリーグはノルウェーの民族音楽をインスピレーションの源にしていたことはよく知られていますが、ハーディングフェーレの特定の曲をピアノ曲に編曲したことで知られているのはOP.72 スロッテル Slåtterです。ハーディングフェーレ奏者クヌート・ダーレ Knut Dahleはエドヴァルド・グリーグに手紙を書き自分のレパートリーを後世に残したいため、曲を書きとってほしいと伝えました。アメリカでの4年間の移民生活を終えてテレマルクに帰ってきた1901年からの2年間をかけて、K. DahleとE. GriegとJohan Halvorssenの3人の手を経て完成したのがこの曲です。

コンサートでは、このOp.72に収録されているオリジナルのハーディングフェーレの曲をピアノ編曲とともに演奏します。ピアノ版、オリジナル版がそれぞれどうなのか?という興味のみならず、Op.72はKnut Dahleのハーディングフェーレがなかったら完成しなかった作品で、ピアノとハーディングフェーレで一緒に演奏することそのものに意味がある、と思っています。

こちらのコンサートはcontact@satokok.com にご連絡いただきましたら協会員価格にてチケットご用意します。

また、連休明けには東京音大で民俗音楽とグリーグに関するイベント講演会に登壇します。

【日時・会場】
2024年2月13日(火)17:30~20:00終了予定
東京音楽大学中目黒キャンパス

【出演】
講師:樫原聡子(ハーディングフェーレ奏者)
ナビゲーター:広上淳一(指揮専攻教授)
モデレーター:井上勢津(指揮専攻講師[兼務]、ノルウェー政府認定音楽療法士)

【プログラム】
第1部 ハーディングフェーレ演奏(解説付)
第2部 ノルウェーの民俗音楽とエドヴァルド・グリーグの世界
第3部 対話「音楽文化の伝承と音楽家の役割」

クリスマスコンサート

2023年も最後の月になり、今年もあっという間にクリスマスがやってきます。ノルウェーでは、クリスマスのことをユールJulと言い、家族と静かにゆっくり過ごす期間です。

大阪・四条畷のケイットさんにて、12月9日−10日に、北欧のクリスマスマーケットが開催されます。私は、このイベントで10日、ニッケルハルパの本田倫子さんとデュオfissで演奏します。

https://northobject.com/keitto/events/event/keitto-nordic-xmasmarket2023/

当日は、スウェーデンのダンスや、フィンランドのカンテレの演奏もあり、北欧の魅力満載のイベントになりそうです!私もとーーっても楽しみにしています。是非是非、ご家族でお越しください。

今回は、クリスマスの曲も織り交ぜてプログラムを組んでいます。ノルウェーのクリスマス曲を色々と調べていて、いくつかとてもポピュラーな曲があるのですが、それらはほとんどがドイツやデンマークから伝わってきている曲ということがわかりました。昔、ノルウェーはデンマークとの同盟国で、その時代には書き言葉もデンマーク語だったり、随分と文化的にも影響を受けています。以前、私がノルウェーにいた頃は、同じタイトルの同じ歌詞のクリスマス曲でも地方によって違うメロディーで歌われていたり、というのをよく聞きました。また、その辺りも整理してみたいなと思いました。ハーディングフェーレや器楽曲ではクリスマスの曲は多くありませんが、いくつかあります。いずれにしても、古き良き、ホッとする音楽です。

出演情報:アーバンピクニック

毎日暑い日が続いていますね・・・

8月18日(金)に神戸三宮駅近くの東遊園地で毎週金曜日に開催している「アーバンピクニック」で演奏させて頂くことになりました(2ステージ各30分18:00- / 19:00-)

私の大学生時代の三ノ宮と比べて変わったところと変わらないところとありますが、東遊園地は新しく、ワクワクする空間です。

お近くの方、夕涼みがてらお立ち寄りいただけると嬉しいです。

今回ソロで出演しますが、最近またハーディングフェーレのソロの曲、新しい曲を覚えてきています。私はあまり曲を覚えるのは得意な方ではありません。コロナ禍ではいろんなことにやる気がなくなってしまい、楽器を弾くことすら億劫な時期もありましたが、少しづつ弾くことの楽しさを思い出してきた今日この頃です。ハーディングフェーレのソロの曲は難しいと言われることがよくありますが、そんなことはありません。とても興味深く飽きない音楽です。

Folkelarmprisen 2022

今年もFolkelarmの季節になりました。ノルウェーの民俗音楽では、その年発表されたCD等の録音物の中でも際立っている作品について、FolkelarmprisenとSpellemannprisenという2回の受賞の機会があります。特にFolkelarmはより民俗音楽に特化したラインナップとなるため、実際にコミュニティにいる人により近しい感覚で選定がされていると(肌感覚で)言われています。

そのFolkelarmprisen に私が留学中一番お世話になったAnne Hyttaのアルバム”Hytterdal”がtradisjonelt samspill(伝統的な方法による合奏)部門で受賞しました!これは、数年前からAnneが取り組んでいたTelemarkのHeddalに伝わる曲の楽譜資料からあまり現在では知られていないバージョンを取り上げ、音の形に”戻した”(以前の記事「楽譜とFolkemusikk vol.1」)あと、現代の感覚でHardingfele3挺によるアレンジで仕上げたもので、瑞々しい表現に彩られた仕上がりとなっています。

Albumet er heilheitleg, gjennomarbeida og oser av stilsikkerheit, presisjon og kraft. Med stor leikenheit, oppfinnsamheit og tryggheit arrangeras slåttemusikken og pregas av kvar enkelt musikars unike uttrykk. Saman skaper dei eit unikt musikalsk rom, der dei med sine feler og stemmer grip tak i dei tradisjonelle hardingfeleslåttane, leiker seg med former, motiv og klanger på ein elegant og kreativ måte som imponerte juryen. Albumet løfter fram hardingfeleslåttanes ibuende kvaliteter og opnar opp det musikalske landskapet, stilsikkert og gripande! 

このアルバムは、全てにおいてよく作り込まれており、確かさ・正確さ・力強さに満ち溢れている。そして、それぞれのプレーヤーの個性を活かした遊び心と安定性に満ちたアレンジをhardingfeleの曲に施している。それによってユニークな音楽的空間を築き上げ、その空間の中で、ヴォーカルとhardingfeleによって伝統曲をよく捉え審査員達を唸らせるエレガントでクリエイティブな方法でフォルム(音楽的構造)、メロディモティーブ、音色を扱っている。このアルバムはhardingfeleの曲に内包されているクリエイティブな側面を高く掲げており、このジャンルの音楽的地平を開拓し、確固たるスタイルを強く印象付けている。

私がお世話になった方の活躍は、とても誇らしく、嬉しいニュースです!Gratulerer så mye !!!

https://www.folkelarm.no/folkelarmprisen-2022-vinnarane.6571022-569609.html

http://www.annehytta.com/hitterdal.html

ノルウェーのフィドル

2022年も年末が近づいて来ましたね。

1昨年よりノルウェーのFolk Musicianが始めたオンライン講座Folk Music Academyには度々この音楽ジャンルのヒーロー達が登場し、「わー、ノルウェーに行かなくてもこの人が聞けるんだー」と大興奮してきた私。

今回は、出ました。オーノン・エーゲラン。超重鎮、超大御所であり独特のクールでありながら暖かくも美しい音楽を奏でるアーチストです。

ハーディングフェーレの音楽は何か美しい(だけの)イメージが強く付き纏いガチですが、私が初めてノルウェーで長期滞在した西テレマルクには、ダークでクールな表現も多く、今回紹介されているアグデル県の音楽表現とも似たところがあり、その中でも際立っていたオーノン・エーゲランの音楽には非常に影響を受けました。

ここで弾かれているImeland og Grimelandはオーノン・エーゲランがよく学生達に教えている曲です。フィドルを弾いている人は是非トライしてください!

そしてもう1つ。

こちらは、ヨハンネ・ミョースのハーディングフェーレビギナーズコースです。彼女とは、ベルゲン在住時同じグループで弾いていましたが、いつもとっても楽しく暖かく、澄んだ音が印象的なプレーヤーでした。

この動画でも”It is mostly fun! hahahaha!”と言っていますが、このまんまの楽しいプレーヤーです。ビギナーの方もある程度弾ける人も是非彼女の音楽を楽しんでください。

私はノルウェーの音楽を始めたことは何か「共通した一つの雰囲気」を探してしまっていましたが、いろんな地域の音楽や色んなタイプのプレーヤーに出会い、そうではないことがよくわかりました。ノルウェーの音楽とは多様性に富んだ音楽文化であり、そういった多様性を持ち続けることが良いと考えられています。

ノルウェーに行きたーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーい!!!!

11月28日(日) アフタヌーンコンサート

今年も早いものであと3ヶ月となりました。あまりコンサートのできない状況が続いていますが、11月28日に久しぶりのコンサートを予定しています。詳細は追って発表しますので今日は日にちのお知らせのみ。