Grieg minutt for minutt

先日の6月15日、私の住むベルゲンでは大変有名な作曲家、エドヴァルド・グリーグの175回目の誕生日を祝うイベントが開かれました。毎年、グリーグの家、トロールハウゲンでは6月15日を祝うのですが、今年は一大イベントとして、彼の作品番号のついて発表された全作品を30時間かけて演奏するという企画を国営放送のNRKと協力して敢行したのです。その名もGrieg minutt for minutt 。Minutt for Mimutt(分刻み)というドキュメンタリー番組のシリーズは実はNRKでは人気のあるシリーズの一つで、例えばベルゲン鉄道をオスローベルゲン間、先頭車両にテレビカメラを積んで7-8時間、景色を映し続ける、というようなことをやっているシリーズです。 さて、Grieg minutt for minuttでは6月15日の夕方5時半からノンストップでコンサートを中継しました。(もちろん公開録画です)会場になったのはトロールハウゲンのコンサートホール、グリーグが実際に住んでいた家の居間、ベルゲン中心地のグリーグホール、国営放送NRKのオスロのスタジオ、その他、合間にはノルウェー、世界各地からお祝いのメッセージを伝えるというものでした。私もベルゲンに住む者として、このイベントに一部参加させてもらえる機会を得て光栄でした。 30時間の様子は今でもインターネット上で見ることができます。少し編集されて、作品番号ごとに整理されているので見やすいかと思いますので興味のある方はどうぞ。 https://tv.nrk.no/serie/grieg-minutt-for-minutt グリーグはノルウェーの民俗音楽から影響を受けた作品をたくさん残したということが知られています。もちろん、彼のインスピレーションの源となったのは豊かな大自然とか、ドイツ風クラシックの伝統というものもありますが、実際に仲間内と出かけた田舎で出会った少女から習った曲だとか、お気に入りのハーディングフェーレプレーヤーとの交友録みたいなものがあったりもします。実際にハーディングフェーレの曲は作曲しなかったものの、そういった経験から、ノルウェー民俗音楽からのエッセンスが満載の作品が残されています。晩年の大作には、Knut Dahleのレパートリーをピアノ曲に仕立てたOp.72 Slåtterがあります。 このGrieg minutt for minuttシリーズではハーディングフェーレが2回登場しました。一度目は有名なペールギュントOp.23、そしてOp.72 slåtterです。演奏を担当したのはHåkon HøgemoとNils Økland。2人とも私の大尊敬するプレーヤーです。 後になって落ち着いて映像を見直して、その演出の面白さを改めて感じています。特に、Op.72の方では、演奏者はシンプルな服装でありながら、聴衆にはなんと80人を超える民族衣装を着た人たち。実はNRKとトロールハウゲンは協力して、この作品の録画に衣装を着て参加してくれる市民を募ったのです。この作品がいかに、「国民的」なものの象徴であるか、そしてグリーグが、その作品を「名もない」民衆の音楽から題材を得て作ったというコンセプトを象徴するような演出だったと思います。あ、ちなみに念のため書いておくと、Op.72の演奏を担当したEinar Steen Nøkleberg (ピアノ)とNils Økland(ハーディングフェーレ)はどちらも大変著名な方で、私が言っているのは「演出が」という意味です。その観点でいうと、Knut Dahle自身もテレマルクの伝統音楽においては決して「名もない」存在ではなかったのですから。(グリーグが1903年に発表したOp.72の前書きにはKnut Dahle のレパートリーから取られたとは書かれず、ただ「テレマルクの年老いた奏者」とだとだけ書かれています。) It was hornour to be able to be at Edvards Grieg's 175 yrears old birthday event "Grieg minutt for minutt". "Grieg minutt for minutt" …

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