つい先日2月4日の日曜日、私がヴォスにいた頃に大変お世話になったLeif Ryggという奏者がお亡くなりになりました。まだ70代半ばとまだまだお元気であってもおかしくない年齢でした。数年前より闘病中との話があり、周囲も覚悟はしていたものの、やはりその存在があまりに大きかっただけにとてもショックです。最後にお会いしたのは去年の10月、今年も機会があればお訪ねできたらいいなあと思っていたところでした。
私が2010年にヴォスのオレブルアカデミーを始めた頃、顔を出した地元のスペレマンスラーグではいつも大きなお父さんのような存在で、曲のわからないところはLeifに聞こう、のような、具体的な指導だけに止まらず、常にその場の空気を明るく和ませるユーモアに溢れ、周囲にはいつも笑いが絶えませんでした。いつも美しさに溢れ、独特の繊細で明るい音色と活発でリズミカルな音楽は、私にとってはヴォスそのものでした。地元での存在の大きさに止まらず、多くのプレーヤーにユーモアと音楽を届けた事がよく知られています。ノルウェーの民俗音楽にとって、かけがえのない存在でした。
http://www.folkemusikk.no/leif-rygg-til-minne/