ハーディングフェーレ Hardingfeleは北欧・ノルウェーの民俗楽器。17世紀に西ノルウェーのハルダンゲル地方で生まれ、ノルウェー南部の各地に伝わりました。ハーディングとは「ハルダンゲルの」フェーレとは「弦楽器」の意味。4本のメロディー弦と4〜5本の共鳴弦から繊細だが豊かな響きを奏でます。
music: Bruremarsj etter Ola Mosafinn オーラ・モサフィンの結婚行進曲
現存する最古の楽器は1651年頃にハルダンゲルで作られたと考えられていますが、現在のものよりもずっと小ぶりでした。19世紀にハーディングフェーレの構造は近代化され、装飾や楽器のサイズ、共鳴弦の数などがスタンダード化されました。(詳細はこちら)
伝統的なレパートリーはスロッテルと呼ばれ、古くからダンスの為にソロで演奏されていたものです。調弦方法が数種類に及び、特定の儀式や時間帯と関連して使われていたことが伝えられています。また、伝統的なハーディングフェーレのレパートリーの多くは、物語と共に語られ伝えられています。
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