New old bow 新たに弓を買いました

数年前から、古いタイプの弓に興味があって、何度も試してはやめ、試してはやめていたのですが、この度やっと新しく、古いタイプの弓をハーディングフェーレ用に購入しました。

バロック音楽をご存知の方は、弓の形状が古い時代は違っていたことはよくご存知のことと思います。ハーディングフェーレの古い時代の弓のことについては、実はあまり系統だった研究がありません。僅かに断片的に知られていることとして、150年ほど前からモダンボウが使われるようになったようだということです。19世紀後半ごろに楽器の近代化が起こり、その頃からステージで演奏するプレーヤーが出始めました。モダンボウも使われ始めたのはそのころだろう、というのです。事実、その頃活躍していたプレーヤーの写真を見ると、若い頃は短い弓を持って写っているのに、老年期になるとモダンボウを持って写っていたりします。ステージで演奏するようになって演奏スタイルが変わり、その影響で弓も変わったのかというと、必ずしも因果関係があったかどうかはわからないそうです。

私が大学院時代に調べてみたKnut Dahleというプレーヤーも、壮年期の写真ではバロックボウ、60歳頃の写真ではモダンボウを持って写っているのですが、演奏スタイルが弓のせいで変わったかどうかはよく分かりません。彼は、この時代のプレーヤーにしては大変珍しく、録音を残していますが、恐らくモダンボウで弾いたであろうその録音でも弓使いはかなり短く、彼の場合は、演奏上の理由があって弓を持ち替えたというよりは、時代の流れに合わせて変えてみた、といったところだったのかもしれません。古いスタイルを貫いたプレーヤーだったと評されています。

今回の弓は、古いハーディングフェーレの弓を実際にご覧になったことのある弓メーカーさんが作って下さったオリジナルボウです。先端の形状はハーディングフェーレの古い弓から取られていますが、長さや材料、毛を張るシステムは使い易いようにアレンジされています。まだまだ、どういった弾き方が良いのか、どんなレパートリーが良いのかなど試行錯誤を重ねる段階ですが、一つ動画を撮りましたのでアップします。

Filleværenフィッレヴァーレンという曲は、セテスダール地方でよく知られた別の曲がありますが、テレマルクでも西の方でよく知られています。元々レッスンで教わってものにKnut Dahle、Johannes Dahleの録音で得た要素を加味して比較的自由に弾いています。このような古くて短い曲は、古い弓で弾くのに適しているのではないかなと思っています。

FIlleværen

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